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ドッグトレーナー、シーザーミラン氏の訓練&リハビリ実例をご紹介

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シーザー・ミラン氏について

アメリカのドッグトレーナーならびに動物行動学者。
メキシコ出身のアメリカ人。カリフォルニア州サンタクラリタ在住。

0016.jpg
「ザ・カリスマドッグトレーナー~犬の気持ちわかります~」
(原題Dog Whisperer with Cesar Millan)は110以上の国で放送し、
日本ではCS「ナショナルジオグラフォック」枠でオンエアされています。
尚、アメリカでは週1100万人の視聴者を持つらしいです。

放送はシーズン10まで行われ(2004年9月15日―2012年9月13日)、
再放送の視聴率も高い。日本ではシーズン6まで公開中。

また、「犬の心理状態をリハビリするための施設」
『ドッグサイコロジーセンター』を設立。
そこで30~50頭程の犬たちが”パック”(群れ)という犬ならではの
集団を形成、勿論群れのリーダーはシーザー・ミランである。
彼はそこで自己の持つ理論を実践する場、または問題犬のリハビリとして使用。

今現在、捨て犬たちを引き取りたいと申し出ている飼い主候補の中から、
ベストな飼い主を見つける番組「Leader of the Pack」
(原題Cesar Millan's Leader of the Packを放送中。(2013年現在)

私がご紹介しているのは、
「ザ・カリスマドッグトレーナー~犬の気持ちわかります~」からです。

「専門家の指導なしに真似をしないでください」という注意書きから始まる
この作品は、主に家庭で起きる様々な問題に取り組み、解決する番組。
番組の構成は、1時間の中で2~3エピソードの事例を紹介しています。
残念ながら日本版DVDが未発売なので、こうして各エピソードを書き起こして
います。

番組のパターンとしては

1犬が引き起こす問題の紹介

2ミラン氏の飼い主へのカウンセリング

3ミラン氏の犬の観察

4リハビリ、訓練

5解決

という順番です。


彼は、「犬の行動はリーダー不在という状況下で情緒不安定になり
    問題を引き起こす」
ことがモットーで、主に犬ではなく、飼い主に対してのカウンセリングが優先。

飼い主の心理状態、態度、エネルギーなどを観察・分析し、
次に犬に移り、彼の豊かな経験と知識から問題点を探し出し、訓練していきます。

彼はいつ、いかなる時も「穏やかで毅然としたリーダー」という態度を示し、
飼い主に対するメンタルな部分を指導、犬の問題行動を抑止するため
「飼い主に対する」訓練を行います。

また犬に対しては「群れの力」を必要とするケースも出てくるので、
そのときは彼の「ドッグサイコロジーセンター」で犬社会における社交性、
ルールなどを学ばせます。

番組内ではほとんどの家庭犬の問題行動の主要因は下記の通り

〇飼い主のリーダーとしての自覚不足

〇運動、散歩の不足

〇犬との暮らしの中で、ルール設けていない

〇犬の恐怖対象からの回避、逃避


飼い主のリーダーたる自覚不足では「穏やかで毅然とした態度」
犬と接することをまず第1に指導しています。

運動不足解消には1日2回、30分以上の散歩を推奨。
また足りない場合はトレッドミル(ランニングマシン)や使役犬用のリュックを使った荷運び、
犬と併走する自転車やインラインスケートを使用することも。

また、犬に対する禁止事項、家庭内でのルールは出来るだけ素早く、しっかりと(体罰なし)で
教える。
犬は刺激に対し、純粋に反応する場合が多く、たとえそれが恐怖対象があっても
繰り返し練習し、慣らすことで次第にそれらの反応を解消させることを紹介しています。

また、番組内では、飼い主の過去のトラウマについてもカウンセリングを行い、
訓練の過程で徐々に解消するように導き、犬の問題とともに解決するケースがあります。
飼い主の心理不安は、身近な存在である犬に影響しやすく、リーダーシップを発揮できない
要因になるので、氏はカウンセリング、訓練を通じポジティブな考え方や、理想、穏やかで
毅然とした態度を飼い主に求める。
その飼い主の態度の変化を飼い犬はすばやく反応し、回避、抵抗から従順へと態度を変化させます。

彼が犬以外に、飼い主のメンタルケアまでしてしまうのも、この番組の見せ所のひとつでしょう。

飼い主のよくある行動と適切な対応

〇飼い主の弱気、逃げ腰の態度 → 穏やかで毅然とした態度を求める。

〇散歩ならびに運動量の少なさ → 犬が疲れる程度の運動を提案。

〇散歩時、玄関を出る第一歩が犬 → 第一歩、前は飼い主、最初が肝心。

〇犬の所有物、支配権 →人、物や場所の独占は人優先で。

〇犬への警告 →すぐ対応half second(0.5秒)1秒たりとも遅れてはいけないこと。

〇問題行動「いつまでもくどくど叱る」「黙らせるために抱っこ」
      → 何も解決せず犬の問題行動を助長してるにすぎない。

などいろいろありますが、今後もわんちゃんの困った行動を
分析していきたいと思っています。

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3匹のリーダーになろう!

やんちゃな3匹のリーダーになるには?

カリフォルニア州エルモンテ在住のジェフとケリー夫妻には
3匹のかわいいわんちゃんがいます。

ケイリーというメスのマルチーズ(メス7歳)、
ヨークシャーテリアのセブン(オス2歳半)
同じヨークシャーのベラ(メス11ヶ月) です。

さて、この3匹、かわいいのですが、
ちょっと困った問題を夫妻は抱えています。

それは--------------
〇ケイリーは神経質でクルクルよく回り、体をかきむしります。

〇セブンは攻撃的で、ケンカを仕掛けます。
 さらに、奥さんに抱っこされていると旦那さんは
 近寄れなくなるほど唸ったり攻撃したりするのです。

〇ベラはセブンとケンカしてばかり。
以前セブンが口輪をしていたにも かかわらず、
ベラの舌を少し噛み千切ってしまったというのです。

この乱暴者のセブンを手放すことも考えた夫妻は、
最後の頼み、ということでシーザーに指導してもらうことに。

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さて、シーザーはこの3匹の様子をどう捉えているでしょう。

「人間の女性が犬のオスに独占されてしまうと、
彼氏が二人いるのと同じ状況になります」


奥さんは、セブンに従属していて主導権を握られているようです。

夫妻は以前、友人にシーザーの真似をしてもらい、
犬をおとなしくさせてもらった経験があるといいます。
そのとき友人は見事に3匹を上手くリードできましたが、
夫妻が同じ事をしても効果がなかったとか。

「散歩もしてない人に犬は何故従うのでしょう?」
それは
「犬は人間の本気度を見ているから」
だそうです。

ちなみにケイリーが神経質でクルクル回る理由ですが、
獣医師に診てもらったときはエサやアレルギーの問題では
なかったといいます。
では、何故このような行動にでるのでしょう。

「犬はエネルギーを発散しないと不安になり、何らかの行動に出ます」

「必要なのは運動です」

夫妻は3匹に家の中や庭で自由にさせているので、
散歩も運動も必要ないと思っていたのだそうです。

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シーザーは犬と飼い主の様子を観察することに。

セブンは奥さんに抱えられてソファに座っていましたが、じっと黙って
「警告」していました。
首を傾けているのは警告の合図です。

シーザーは、まず奥さんのいるソファの前で、ケイリーを抱えて座ります。
                ↓
唸っているセブンを小脇に抱えている奥さんに、
膝に乗せてセブン自身でとどまらせるよう促します。  
                ↓
そして唸っていたり、警告を発したりしたら、すぐさま手を使って
横にずらし、膝から下ろさせます。このとき黙ってやりましょう。
                ↓
セブンが唸らず穏やかになり、シーザーに意識を向けている間、
ケイリーとベラの2匹を奥さんの膝、つまりセブンの隣に乗せます。
                ↓
争いも、暴れる様子もなく、3匹はおとなしく座ることが出来ました。

これはどうしてでしょう?

シーザーは、この家に最初に来たとき、セブンにじっくりと彼のニオイを
嗅がせたからだといいます。シーザーは犬を見ないですっと立って、
夫妻と会話をしていました。
このとき、セブンにはニオイをかがせて自己紹介をし、尊重の意を示して
安心感を与えたのだそうです。
その後ソファの前に座ったとき、「さっきのボクだよ」とニオイに反応して
セブンは喜んで受け入れたといいます。

3匹が仲良く並んで座っている姿を夫妻ははじめてみたそうです。

問題は、婦人自身にありました。犬たちが互いに近づくと、ケンカしないか
騒がないか、内心ビクビクしていたと話しました。

さて、どうすれば彼女一人でも、
穏やかに3匹をまとめることが出来るでしょうか?

-------------------------------------------------------------------
では練習です。

奥さんの膝にセブンが乗っている状態で、
夫ジェフが2匹を抱えて向かいあって座ります。

すでにセブンは唸り声をあげていました。
奥さんはすかさず手でセブンをどかしますが、効果はありません。

なので、2匹をセブンに正面から向かい合わせるのではなく、
お尻をかがせましょう。

ベラの向きを変えると、セブンがやはり唸ったので、
奥さんが手で膝からセブンをどかします。
そしてベラをジェフから手渡してもらい、奥さんが抱きかかえます。

このとき、リラックスして受け入れる姿勢を示しましょう。

犬を正面から近づけると、ケンカになります。
お尻からならばケンカにならないそうです。

ここで注目!「奥さんの緊張を解き、穏やかにすることが大事です」
自身が落ち着いたら、次はエネルギーを示します。
すると、セブンも落ち着きました。表情がまるで違うことに驚くでしょう。

一番の問題は、飼い主が犬を傷つけるのを心配していることでした。

唸っていたらセブンを脇へ手を使ってどかし、
落ち着いてから他の2匹を受けとりましょう。
でないと、襲われる可能性があるのです。

また、犬が暴れたらすぐに体にタッチして、
自分がリーダーだと示す必要があります。

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練習中、セブンとベラがケンカをはじめました。
ですが、シーザーはあわてることなく、2匹の首の後ろを抱えて制します。
(首の後ろ・・・丁度母犬が子犬をくわえる場所です)
群れはまだ緊張気味です。

大切なのは、ケンカ後の対処方です
たいていの飼い主は感情的になります。
でも、何より大切なのは「犬を助ける」こと。
何がダメなのか穏やかに犬に伝えます。

犬たちはまた騒ぎ出すかもしれません。
すでにケンカが始まったとき、けたたましい吼え声に、
奥さんは頭を抱えてソファに座ったままでした。
恐怖心を抱いていたり、興奮したりすると思いますが、
その都度「穏やかに」叱らねばなりません。

------------------------------------------------------
最後に取り組むのは「来客時に生じる混乱状態」です。

ドアをノックしたり、チャイムが鳴ったりしたとき、
犬たちは果敢に吼えて大騒ぎします。

ただ、こういうとき大声を上げて叱るのは逆効果です。
ちなみに体調の悪いときなどに犬を静めたい場合は
おやつで気を引くという手もあります


練習中、ドアのノックやチャイムがなるたびに犬たちは
反応しますが、おやつの方に引き寄せられ、おとなしくなりました。

さて、本番です。
玄関の扉の前に陣取る3匹を、
「黙って」脚や手をつかってブロックし、ドアに近づくなと教えます。

犬が落ち着くまでドアは開けてはいけません。

奥さんはいつも3匹がケンカしたり吼えたりすると
あせってばかりいたそうです。
「でも犬とはじっくり向き合うべきなんですね」
彼女は今回のことで、少し前向きに対処しようという気になったようです。

シーザーは最後にこう締めくくります。
「まずは基礎をしっかり固めましょう。
そうすればおのずといい結果になります
基礎とは、穏やかさと毅然たる態度を身につけること。
出来ることとすべきことに力を注ぎましょう」


  

犬が苦手・・・でも飼いたい! 後編

犬の信頼を得るには、まず苦手を克服しましょう 後編

カリフォルニア州バーバンクに住む若い夫婦ポールとリサは
チワワMIXのジンジャー(1歳)とシェルティーMIXのルナ(1歳)
と暮らしています。

ポールはに犬に対し、どこか恐怖心があったため、
飼い犬2匹との信頼関係はどこかギクシャクしていましたが、
リサと共にシーザーに指導され、
リラックスして散歩が出来るようになりました。

-----------------------------------------------------
今日はドッグランデビューの日。

シーザーはまずドッグランの使い方を教えます。

まず、入る前に全体を見て、中の様子やエネルギーを確認します
バーバンク動物保護施設に行ったときと同じ要領で犬の様子を
観察すると共に、飼い主たちの態度も確かめる必要があるといいます。
飼い主は主導権を握れているかも重要です。

まずいきなり犬を入れるのではなく、
1の扉からAに入り、リードを放します。
0012.jpg
犬が落ち着き、臭いをかぐのをやめたら、
2の扉を開け、中に入ります。
このとき、飼い主が先頭で、犬は後です。
犬が興奮したり、落ち着きがない場合は必ず
静かに、穏やかになってから中に入りましょう。

ルナのように従順な犬はすぐ他の犬と打ち解けます。
耳は後ろ向きです。

支配的なジンジャーには、何がダメなのかを教えて
従順になるプロセスを経験させる必要があります。
そうしないとジンジャーは変われません。

よその犬が近づいてきて、交戦的な態度を取る仕草を
見たら、瞬時にタッチして気を紛らわせましょう。

犬が地面を引っかいたりしてストレスを発散させているときは
放っておいて大丈夫です。

しばらくして、ルナが一匹だけで不安げに金網の前でウロウロしていました。
この時は飼い主の存在に気づかせましょう。

戸惑う犬に名前を声に出して呼ぶのではなく、
視覚と嗅覚で気づかせることが大切です。

ゆっくり犬に近づいて行き、飼い主はここにいることを
教えます。
それから自分のいきたい方向に歩きます。
そうすると、戸惑っていたルナは飼い主の後に
ついていくようになりました。

犬を救うため、鼻→目→耳の順番で教えます
ここで注意したいところは、
「声を出さず、穏やかでいること」
です。

ポール夫妻はこの一件でいろいろ学びました。
「自分のエネルギーは犬の状態に映し出される」ということ。

シーザーは今回の締めくくりとして、
一番の問題は犬に対する夫妻の向き合い方でした。
二人に必要なのは練習を重ねることです
」と述べました。

「犬にとってよい環境を作るのは飼い主です」
ポールとリサは自らの不安を克服するのがリハビリに必要だと学びました。

犬の調和を取るには自らのバランスが大切です

犬が苦手・・・でも飼いたい! 中編

犬の信頼を得るには、まず苦手を克服しましょう! 中編

カリフォルニア州バーバンク。
そに住む若い夫婦ポールとリサは
1ヶ月前、施設から2匹の犬を引き取り、暮らしています

チワワMIXのジンジャー(1歳)と
シェルティーMIXのルナ(1歳)。

夫のポールは犬、特にピットブルにいい印象を持っておらず、
どこかに犬に対して恐怖心があったため、
飼い犬2匹との信頼関係はどこかギクシャクしていました。


そんなポールは、シーザーという心強い先生に指導され、
シーザーの犬、ピットブルであるジュニアと訓練を行い、
少しですがわだかまりが解けたのです。

-----------------------------------------------------
次はお互いを尊重するよう引き合わせる段階です。
ポールはジュニアとジンジャー、ルナのリーダーとなるべく、
引き続き挑戦です

〇ポールはジュニアと共に外へ出て、庭の2匹と接触します。
             ↓
ここで注意!
ポール自身が緊張していると、ジュニアは動きませんので、
大きく深呼吸し、あせらず心の状態をしっかり確かめます。
怖いと思う過去の経験のせいで、練習が必要でした。
何度も繰り返し行うことで、克服できます。
             ↓
外へ出るとき、庭の2匹が勝手に家の中に入らないようにしましょう。
             ↓
庭に通じる扉の前でまず立ち止まります
             ↓
落ち着いたら犬は後にゆっくり外へ出ましょう

〇ジュニアと共にベンチに座ると、ジンジャーとルナが近寄ってきます。
いままで近づきもしなかったルナは、ポールの臭いをかぎ始めます。
そしてジュニアのマネをして穏やかになりました。

ジュニアが橋渡しとなって、ポールと犬たちを結びつけた瞬間でした。

その後、庭をぐるりと(ジュニアはリードでポールについていきます)
まわっている間、ポールの後にジンジャーとルナがついて来るようになりました。
そして、暫くした後ジュニアのリードを外し、遊ばせます。

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ポールは散歩に挑戦です。

ルナは散歩を嫌がり、リードはピンと張ったままの状態ですが、
かわいそうと思ったらいけません。
ポールの恐怖心(苦手意識)もそう長くは続かないので、ルナの不安も
直に収まります。
一方、リサは犬を苦しめないか心配そうにしていました。

シーザーは、
人は皆、犬の体だけ心配し、心の痛みを見ていません」と言っています。

嫌がって歩こうとしないルナですが、ルナ自身のために乗り越えさせます。

次第にルナは嫌がらず、後ろからリードを緩めてもポールについて
歩くようになりました。

そして妻のリサもこの練習に共感したことで、夫婦ともに練習に取り組めるようになり、
緊張が解けると、後はトントン拍子でした。

ジュニアぬきで2匹を連れて散歩させることも順調。

今度はリサが2匹と連れ立って歩く番ですが、シーザーは彼女の心配を取り除くため、
高級バッグを持っていると思って、いい気分で歩いてください」と指導します。
すると彼女は、かなりリラックスして2匹の犬もそれに続いて歩くことが出来ました。

リサは犬たちの信頼をすでに得ていましたが、不安げなルナのような犬には
あらためて信頼される必要があるといいます。

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次は尊重です。

リードを離し、犬と少し距離を置いて歩きましょう。
犬がついてくれば従順な証拠です。でなければ犬は飼い主の前に出てしまいます。
このとき、犬を見たり、声を掛けたり、不安を考えてはいけません。
成功する姿を想像して歩くことが大切です。

するとジンジャーはリードがないにも関わらず、
自らの本能で人の後をついていきました。
ルナも同様に、です。

シーザーは言います。
犬たちへの対処法よりも大切なことがありました。
飼い主の心配や恐怖心をどのように取り除くかです

飼い主の問題が犬に伝わると、犬を助けられません」

ポールはピットブルが苦手でしたが、今回の挑戦で一歩、克服しました。
それはほんの少しですが、大きな進歩です。
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後日、シーザーはバーバンク動物保護施設に夫妻と共に訪れました。

シーザーはここで保護されているピットブルの心を読む練習を指導します。
皮膚や毛の状態を観察することで、心の状態を見るそうです。

ポールは正直、施設に行くのは不安があったといいます。
訓練されたジュニアに会うのとは訳が違うからです。

シーザーは小型犬だけでなく、ピットブルにも親しみを感じて欲しいと
願っているそうです。
それは「ピットブル」という犬種のもつ独特の雰囲気と、エネルギーによって
引き取り手が少ないのだそうです。

ピットブルは基本的に人間に忠実です。

ポールはここでの体験で、一つ学んだようです。
本は表紙だけでなく、中もきちんと読まないと分からないように、
犬も同じで、犬種だけで判断するのではなく、観察することが大切だ


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次回は夫婦と2匹の、ドッグランデビューです。

犬が苦手・・・でも飼いたい!前編

犬の信頼を得るには、まず苦手を克服しましょう 前編

カリフォルニア州バーバンク。
そに住む若い夫婦ポールとリサは
施設から2匹の小型犬を引き取りました。

かなり暴れん坊なチワワMIXのジンジャー(1歳)と
いつもビクビクしているシェルティーMIXのルナ(1歳)です
正反対な性格の2匹です。
散歩の時、ジンジャーは好き勝手に動き回り、
ルナは後ろから、嫌そうにおろおろ歩いているので、
飼い主はあっちこっちと別々の方向へ引っ張られながら歩くハメに。

ジンジャーもルナも、妻のリサにはなついている方ですが、
夫のポールの方にはルナに関して言えばまったく近寄りません。
むしろ、手をのばして可愛がろうとしても、机や椅子の下に
もぐりこみ、逃げ回ってしまいます。

ルナの信頼を得る方法はないものか、
リードなしで散歩が出来、ドッグ・ランにも行きたいと願う
夫婦はシーザーに助言を請います。

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シーザーの見立てでは・・・・
ジンジャーは支配的、決していい状態とはいえないようです。
さらにルナがジンジャーを真似て同じように振舞う可能性があります。

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さらに夫婦と話を進めると、分かってきたことがありました。
それは、二人とも「大型犬、特にピット・ブルが苦手」だというのです。

ポールは保険関係の仕事柄、ピットブルについてあまりいい印象を
持っていないようでした。
恐怖心があり、保護施設に行ったときもピットブルの犬舎は
避けていたそうです。

シーザーは、
あなたが犬に対して恐怖心を抱いているのを犬は察します。
それでは信頼関係は築けません。
攻撃性は犬種ではなく、心の問題です

と進言しました。

さらに、シーザーはポールに問いかけます。
「あなたはこの恐怖心を克服したいですか?」と。

彼は「YES」と、うなづき返しました。
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今回の課題は3つ
「不安げな犬(ルナ)」「支配的な犬(ジンジャー)」
そして「怯えている人間(ポール)」です

彼の恐怖を克服するために、ピットブルのジュニアで練習することに。
シーザー曰く、
苦手なものと向き合うことで、他の部分にも好影響が出る
とのことです。

ジュニアは、怯えている人の前で穏やかでいることを訓練されています。
ので、失敗しても飛び掛られる心配はありません。

ポールはジュニアと1mも離れていないところから立って
手にはおもちゃのボールを持ち、対面します。
         ↓
ジュニアはボールに集中しています。
         ↓
そのままゆっくりとジュニアに近づき、顔を上げて深呼吸。

この時点で、ポールにとっては大成果です。ただし、
襲われたら心配な気持ちを隠しきれません。
シーザーは、「襲われたら~」は想像ですよね、現実ではありませんと諭します。

人は驚くほどの想像力を備えていますが、非情に現実的でもあります。

ここで、膝を付いてジュニアとより近くなります・・・が、
ポールは無意識のうちに少し後ろへ下がって膝を付いたので、
ジュニアが前に出ました。
恐怖心から下がってしまったので、下がらずにそのまま腰を下ろせば問題ありません。

床に座ると、ジュニアはまだボールを見ています。
シーザーはポールに、彼の肩を「何も考えずに」撫でて、誉めて終わりにすることを
指導しました。

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彼の場合、直接的ではないけれど、「ピットブル」という犬種の乱暴な
振る舞いを耳にし、あまりいい印象は持たなかったようです。

「小型犬なら問題ない」
とそれですめばかまいませんが、彼の犬はなつかない、信頼していないという
困った事態でした。彼自身、それを克服したいという気持ちがあったので、
「ピットブル」に近づく行動は挑戦であったのです。

次はジュニアに橋渡しをさせて、飼い主と、2匹の犬を結びつける段階に入ります。

続きます

散歩中のわんちゃんが上手にすれちがうには

散歩中に攻撃的になっちゃう犬

カリフォルニア州ベニスに、女優のローナ・ミトラは
2匹の犬と暮らしています。
クランバー・スパニエル3歳の「マチルダ」と
フレンチ・ブルドッグ7歳の「オスカー」

マチルダは社交的で穏やかな犬
対するオスカーは気の強い犬です。

もともとオスカーはおっとりしている犬でしたが、
以前ロケでローナは南アフリカにいきました。
そこで休日、犬用ビーチに行ったところ、オスカーがピット・ブルに襲われ大怪我を。
以来、よその犬にケンカを仕掛ける性格になってしまいました。

散歩中もケンカをせず穏やかでいるにはどうすればいいか
シーザーの出番です

---------------------------------------------------------------
シーサーは、
ローナは人間的目線で犬の心を解釈し、擬人化しています。
犬と話すには、犬の目線に立って向き合わねばなりません。
心で会話するのです


ちなみに彼女は散歩時ハーネスを使用しています。
ハーネスは犬をより活発にする道具だそうです。本来の目的は追跡、荷引きなので
首を自由に動かせます。
リードを使用することにより、小さな動きも抑えられ、常によい状態を保てます。
興奮することなく穏やかでいられるのです。

---------------------------------------------------------------
まず、ローナ邸の玄関先でシーザーの犬、ジュニアと対面させます。
オスカーの犬に対する態度を確認するためです。
(彼の群れの犬は相手に攻撃されても仕返ししたり行動を真似たりしません)
        ↓
ここで注意!
玄関扉の前に立つのはオスカーでなく、人が導き手でなければいけません。
家の中でも人が犬より前を歩くことにより主導権を握ることが出来るからです。
        ↓
玄関ドアでジュニアと対面させます。オスカーはかなり緊張しているので、
リードを緩めてそれを解きほぐしましょう
        ↓
ジュニアは鼻を使って、相手を確認しますが、オスカーのは少しも機能していません。
時間をかけてもいいので、彼が鼻を使い始めたら前に進ませましょう
        ↓
また、近づけるとき、リードを使って執着心を解きほぐすのも忘れずに。
首で効果がなければ、わき腹に軽くタッチして気をそらすこともしましょう
        ↓
オスカーはいつもと同様にジュニアに襲い掛かろうとしました。
シーザーはその状態を利用し、「襲うのも逃げるものダメ」とオスカーに教えます。
        ↓
飼い主からも相手の犬からもそっぽを向いているのは回避状態です。
これでは解決になりません。
 
玄関での対面練習は2回行われ、2度目は自然とオスカーの耳が後ろ向きになり
シーザーをじっと見つめていました。
「この人がリードを持ち、あの犬がいるときは穏やかでいるべき」と学んだ証拠です。
先ほどと同じ様にお座りをしているが、表情は別物です。
ジュニアと近づいても、攻撃せず回避ではあるものの、穏やかでリラックスし、
そのとき飼い主の方を見たら、誉めて愛情を与えましょう。
-------------------------------------------------------------------
しかし、実際道で散歩中の犬同士ですれ違う訓練は難しそうでした。
現時点でシーザーはオスカーの攻撃が「恐怖」か「不安」かはまだ分かりません。

オスカーに「犬は友達」と教える必要がありました。
なので、環境を変えてシーザーのセンターへ招待することに。
----------------------------------------------------------------
オスカーは自宅でレッド・ゾーン状態のままでした。
飼い主のローナと歩いているときもです。

これは環境ならびに飼い主に原因があるといいます。

センターではまず、オスカーのみシーザーと彼の群れと対面させ、
群れの反応を見ます。
そうすることによって、オスカーの精神面が分かるからだそうです。

1回目・・・金網越しからはじめます。すでに群れは攻撃的で拒んでいます。
     さらにオスカーが緊張したことで、状況は悪化しています。

その状況は決して目で見えるものではないようです。尾を振っている犬、
鼻で確認している犬などさまざまですが、表情がやはりこわばっているかのようで
そこからエネルギーを読み取っているのかもしれません。

ただ、オスカーは群れが混乱していても、
シーザーに対しては安心感を抱いているようでした。

その証拠に、オスカーは散歩中同様のケンカをする行動はなく、
耳をピンと立て、ソワソワし、地面を引っかいてストレスを発散させるだけに
とどまっています。

2回目も1回目と同様に、金網越しから犬と対面させます。
すると群れの反応が変わり、オスカーも距離を保ってリラックスしています。

最後に飼い主のローナとマチルダと合流させ、群れと対面。
ローナが金網から中へ入ろうとするときは、近づいて出て行こうとする犬がいたら、
体でブロックし、力を示すことが重要となってきます。
そして堂々とその場に立ち、群れが自ら下がるまで落ち着いて見守りましょう。

多くの飼い主は、犬の群れやすれ違う犬がいると、多く考えすぎてしまい、
リラックスできていません。これで犬が反応してしまうのです。

落ち着きを取り戻した群れの中では相変わらずオスカーは緊張していますが、
攻撃的ではありません。
ちなみにマチルダは陽気でいいエネルギーを発し、群れとじゃれついています。

------------------------------------------------------------------
最後の訓練は、オスカーの近所に住むコリーンという女性が飼っている
犬と対面させ、すれ違うときに穏やかでいられるようにすること。

目標は、「自分の道を主張すること」
心の中で成功した姿を何度も思い描くことが大事だそうです。
また、オスカーが相手の犬に近づこうとしたら、リードを軽く引き、
自分に注意を向けさせます。リードで無理なら、体にタッチしてみましょう。
両方の行為を同時にやってしまうと効果がなくなるのでご注意を。

相手の犬とすれ違うとき、早くその場を立ち去りたいがため、
足早にすれ違う人がいますが、これは逆に興奮させてしまう行為です。

犬と穏やかにすれ違う事ができなければ、
その場に立ち止まって、落ち着かせることが肝心だと
教えてくれます。

勿論、何度も立ち止まる必要があるかもしれませんが、
犬はその都度落ち着きを取り戻します。

その間、リードは緩めたままにしておきましょう。

たとえ相手の犬が緊張していても、マネさせてはいけないのです。

立ち止まって落ち着かせれば、自ら座って穏やかになっていきます。

オスカーは飼い主とこれを何度も練習し、戦闘状態からすっかり
抜け出したように、かなり穏やかな表情になっていました。

-------------------------------------------------------------
シーザーは今回の締めくくりにこうコメントしています。

人の場合は問題点を改善するにはそれなりの時間が必要ですが、
犬の場合はあっという間に変化します


オスカーは7歳で、いままでの姿勢をなかなか脱却できない
状態と見受けられました。
犬種にもよると思いますが、一度怪我をしたことでナーバスになっていたのは
飼い主自身ではないでしょうか?
その緊張が、散歩中オスカーを増徴させ、道ですれ違う犬に攻撃的に
なったのでは・・・と思いました。

すべての犬にこのやり方が通じるわけではないです。
たとえば道ですれ違う犬に攻撃的だったら、
①まず座らせる。
②攻撃的な自分の犬の鼻前におやつが入っている握った手をかざす
③犬がそれに注意を向け、飼い主に向き直ったら座らせる。
④向こうの犬がすれ違うまで意識を自分に向けさせる
⑤無事通り過ぎたらおやつを上げる。

ようは、相手の犬に集中させない、意識をそらせればいいと思います。
これを繰り返すと、すれ違う犬がいると必ず座るようになります。

まずはどんな方法がいいか、考えて、実践してみましょう。
そして完成形を思い浮かべ、出来るまで何度も繰り返すことが重要です。

そうすれば犬もそれに応えてくれると思います。

キャリーバッグにすんなり入るには その2

キャリーバッグになかなか入らず、暴れん坊の
テリアとコーギーのMIX・バークリー3歳。

シーザーの指導でキャリーに入った!これで大丈夫、と思ったら、
ファスナーの音で緊張が攻撃に変化し大暴れ。
シーザーに本気で噛み付いてしまいました。

しかしシーザーは動揺せず、逆に助ける方法が見えてきたそうです

逃げ出さずにキャリーの中に誘導するも、バークリーが言うことを聞きません。
とうとう、見ていたケリーが感情的になってしまいました。

そこで別の場所でやり直しすることに

シーザーは自分のキャンピングカー内で待機している犬たちに協力を仰ぐことにしました。

車内でバークリーがシーザーを攻撃すれば犬たちが怒るでしょう。
全員がシーザーを尊重していると瞬時に悟らせるのだそうです。
「君も群れに従って、彼を尊重しよう」と教えます。

キャリーバックをテーブルに置いて、犬たちと対面させます。
そうして先ほどと同じ様にファスナーをひっきりなしに動かしてみても、
バークリーはうなったり噛み付いたりすることはなくなりました。
所要時間はたった9分。

あんなに牙を向いて豹変していた顔が一気に穏やかになりました。

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再び自宅へ戻り、キャリー(バークリーはおとなしく入っています)を
テーブルの上に置いて、社内の環境を再現します。
バークリーはファスナーの音に無関心で、抵抗をやめ、降参したようです。

シーザーが言うには、
「悪い印象のない初めての場所で、群れに従順さを教わりました」とのこと。

問題は「そのいい感覚を維持しなければならないこと」

1日10回でも15回でも好きなだけ練習します。
犬が戦闘モードを脱した今、ケリーも逃走せずにすみます。

恐怖心を楽しむ気持ちに変えるんです。ファスナーで音楽を奏でてあそびます」

これは緊張で、感情的になっていたケリーのための練習でした。
彼女は、怖かったキャリーバックの前で笑顔になりました!

これは恐怖にとらわれている人々の励みにもなります。

キャリーに誘導する際はリードを活用します。

ちなみに犬が先導するなら「ハーネス」
人が導くなら「リード」
だそうです。

リードを高い位置にすれば地面や周囲に気を取られずに飼い主の指示に集中できます。

一方、ピーターは何度か噛まれたことがあって緊張していましたが、
深呼吸し、気持ちを切り替えることで、無事バークリーを誘導し、
ファスナーも閉めることができました。

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二人は若く、犬をどう育てるか理解できたいなかったそうです。

後日、夫妻を訪ねてみると
シーザーに教わったことを続けられるのか不安だったそうです。
キャリーバックに入れようとしたら、バークリーが緊張しはじめたとか。
でも、腕の力を抜いたとたん、中に入って伏せたそうです。
これは自分次第だと実感できた証拠です。

また5週間後、
以前、バークリーはキャリーに入れても泣き叫び、飛行機の中で泣き叫んでいたそうですが、
今はおとなしく、「行儀のいい犬ね」と褒めてもらえるそうです。

夫妻は「穏やかで毅然とした態度」を習得できたのです。

勿論バークリーは相変わらずやんちゃで本質的には変わっていません。
ただし、穏やかで従順になりました。

シーサーはこう締めくくります
考え方一つで変われるのです。
リハビリの第一歩はできると自分を信じること。
いかに問題が深刻でも、犬は必ず変わることができます。
まずは、あなたから、です。

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ひとつのことに熱中しすぎると、周囲がみえなくなりがちです。

「キャリーバックの中に犬を入れる」
ことが当たり前でできない人も多いでしょう。
何度もトライしているのに言う事を聞かない。
イライラしてつい怒ってしまう。
そういう経験は誰でもあるかもです。

時にエサをバッグの中にいれて、
ここは気持ちのいい場所と印象づけるのもひとつの手です。
ただ、ここまで凶暴化すると、やはりトレーナーに
助力を仰ぎ、第3者の目線から犬との暮らしを検討する必要があるのかもしれません。

要は根気、そして自分の感情をコントロールし、
発想を変える、簡単なようで難しいかもしれませんが
もし同じように悩んでいましたら、これも一つの方法として
考えてみてはいかがでしょう

キャリーバッグにすんなり入れたい!

キャリーバッグを嫌がる犬

カリフォルニア州マリナ・デル・レイに住むピーターとケリーは
施設から引き取った犬バークリーと暮らしています。

バークリーはテリアとコーギーのMIX・3歳
ですが、ちょっと困った問題を抱えていました。
それは彼らの両親が東海岸にいるので、一緒についれていく時
バークリーはキャリーバッグに入らず、凶暴になり大暴れする、ということ。


1歳の時、引き取り、食事も運動も遊びも十分なはず。
けれど、気に入らないことがあると襲いかかる。
信用されていないのか・・・とても寂しいと。
そこでシーザーの登場です。
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問題は「信用でなく、尊重です。そうすれば噛むことはありません。
    犬は考えて行動することはないいので、何故と考えるのは無意味だ」と。

夫妻はバークリーの問題行動に対してそれぞれ違った取り方をします。

以前散歩中に怪我をし、そこを診ようとしたら大暴れしたそうです。
その時
ピーターは怒り出し、犬と対決する姿勢をとり、
ケリーはなぜそんな態度をとるの?と苛立ちや不満を募らせ、泣き崩れるそうです。

「バークリーの態度自体を直したいと思う反面、犬らしさを大事にしたい」
というケリーに対し、シーザーが問いかけます。
「犬らしさとは?」
と。

ここでいう犬らしさとは「社交的で調和が取れていること」です。
勿論正してもバークリーは傷つきませんし、むしろ本来の姿が取り戻せます。

犬らしさと悪い癖の違いを知ることが大事なのです。

飼い主は「今の接し方はあダメだと頭ではわかっている。叱れないことが問題だと
分かっていても、接し方がわからない」と問題をはっきりと自覚できていました。

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話し合いの後、シーザーの犬、ジュニアに参加させ、犬の観点から問題を見極わめます。
その結果、バークリーはジュニアに誘われて遊び始めました。
「犬でも荷物でも、何か新しいものを紹介する際、犬はその物と人間を結びつけます」
シーザーは段階を踏む場合もありますが、犬と接した際の直感を信じて、最大の問題から
取り組みました。

まず、苦手なキャリーバッグと対面させます。
          ↓
最初はおもちゃのトンネルのようにくぐらせては出るように誘導します。
          ↓
2回目は入れたらすぐに出さず、出口が見える状態でしばらく待機させます。
          ↓
入るのも出るのもリード次第だと悟らせます。

この段階ではすんなりとシーザーの誘導に従いましたが、
バークリーはキャリーの中に頭だけを入れただけです。反対側の
出口を閉めるファスナーの音がしたとたん、唸り声を発し、緊張が伝わります。

シーザーは唸ったことで、犬の状態がわかったといいます。

彼はバークリーが落ち着くようキャリーの中に手を入れました。
入れたままにして一緒にいるんだよと伝えます。

ただし、「手を入れたままにして信用させます。これを動かすと信用を失います
少し経つと、最初は頭だけでしたが、自らキャリーの中へ入っていきました
リラックスしたようで、中で伏せます。
ここで、この状態で愛情を注ぎ、いい印象を与えることが肝心です。
シーザーはバークリーの頭を軽くマッサージしました。

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次に飼い主であるケリーの番です。
彼女は緊張しているので、まず深呼吸し、頭を切り替えます。
緊張してるなと自覚して欲しいのだそうです。

犬を直すにはまず、飼い主が自分のクセを自覚します。
キャリーバックに入りたい?と犬には話しかけません。
名前はここでは呼ばないことも重要です。

リードを高く上げ、「一緒にやり遂げるぞ」と犬に伝えます。
「できるかしら?」と「やるぞ」では大抵の場合、後者の方が効果があります。

リードを出しておけばうなった時に軽く引っ張って正せます。
(ここで、ファスナーをしまた瞬間、吠えました)

なにが引き金になるかわかりません。
今回はファスナーを動かすジーっという音でした。
音に刺激されて緊張が攻撃に変わったのです。


すんなり入っていたとは思えず、その後何回もトライするも大暴れし、
噛み付き、キャリーバックの中には入りません。

シーザーは犬に噛まれると反射的に自身がわく、と言っています。
それは「犬を助ける方法が見えてくるから」だそうです。
そして、バークリーにはいくら噛んでも逃げる気はないぞと伝えます。
反対にバークリーはこうすることで相手の出方を見ているといいます。
「自分に従うか」
「自分を助けてくれるのか」


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続きます

わんちゃんとお客さんを招くには

犬の来客時の対処法その1

事例その1:玄関先で客を招くとき(ディエゴの場合)

カリフォルニア州サンディエゴに住む、

ポールとケリーという若いカップルは一匹の犬と暮らしています。

犬の名はディエゴ。

「ドゴ・アルヘンティーノ」という犬種で1歳半です。
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幼い頃3週間の訓練コースを受けるも、生後6ヶ月目にポールが長期間留守にしたとき、
ケリーが散歩の際に、ディエゴは他の犬を見ると攻撃的で暴れる始末。
ケリーはディエゴを抑えようと奮闘。
ショックカラーを勧められ、最大値の刺激を与えても、首を引っ張っても効果はなく、
執念深く相手の犬を狙うので、以来それは使用せず、号令だけにするが、改善は見られない。
ポールは力で犬を抑えていましたが、ケリーにはそれが不可能です。
二人共精神的に犬を支配する必要があります。そのやり方をシーザーに教わりました。
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シーザーはポールではなく、ケリーに集中して話を聞いていきます。
それは彼女の肩に力が入っているから。
彼女の問題を抱えている部分に働きかけることが重要だそうです。
最も助けが必要な人に重点を置けば、最大の変化を起こせると伝えています。
二人がディエゴに対して使ってきた手法を聞く限り、
今までの取り組みには「ケリーに力を与えること」という大事な要素がかけていました。

ディエゴの困った行動はケリーの精神バランスが鍵、ということです。

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玄関編

玄関先で来客を迎えるにあたって、ポールは犬を下がらせ、
寝床へ行くよう支持しました。
    ↓
シーザー曰く、
例えば、犬の群れがあって、縄張り内に新しいメンバーが入ってくるとき、
リーダーは群れを寝床にはやりません。群れのみんなで挨拶します。
その時、必ずリーダーが一番前に来るようにします。
    ↓
犬が玄関にやってきたら、追い返しはせず、ブロックして前に出るのを防ぎます。
こうすれば犬も握手した気になり、一緒に出迎えられるんです。
(実際には犬同士は握手ではなくお尻の匂いを嗅ぎますが)
来客の匂いを嗅ぎ回り、犬が自ら離れたら「気が済んだ」という証拠なので、
そのとき初めて来客を家の中に招き入れましょう。

玄関で来客が犬を無視すれば犬は落ち着けます。
飼い主は玄関前で堂々とすることが必要です。またディエゴが前に出そうになれば
すぐに正し、犬が下がったらドアを開けましょう。

玄関は「自分が支配しているのだ」という思いを持つことが大事だそうです。

また、シーザーの「シッ」と正すのは会話の一つです。
何も言わずに、堂々と振舞うことも会話になります。

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散歩編

この練習相手としてブルドックの「ミートボール」の協力を仰ぎます。
以前ディエゴが病院送りにした犬だそうです。
最初、主人と犬の両方が接近します。
すると、ミートボールを見てみると耳が前を向き、胸を張って頭は高く、目つきが鋭いです。
シーザーはミートボールの匂いを嗅がせて、彼のニオイがしたら従順になると教えます。
(この時距離は離れていますが、犬は嗅覚敏感ですので、匂いは嗅ぎとれるはず)
接近中、しっぽに注意を払います。耳が倒れ、しっぽの力が抜けてたらOK。
すると相手もそれを感じて、「自分は狙われていない」と悟っで表情が変わりました。

ケリーにリードを持たせ、歩いてもらいます。
その時は何か別なことに集中させます。
リードを持って散歩しながら犬ではなく、自分に集中することが必要です。

犬を散歩することにも犬の名前にも意識を向けず、
過去を忘れることで違うエネルギーが生まれ、犬も余計な気を起こさずに済むそうです。

ディエゴは毎回おなじことを繰り返していました。
警戒し、うなって、リラックスします。必要な過程なのです。

また、自分が唸っても、飼い主の自信は揺るがないのだと悟らせます。
それが穏やかで従順な状態を生みます。
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今回の素晴らしい物語はケリーとディエゴに限らず、全ての女性に通じます。
重荷を抱え込む女性は多いんです。
シーザーはラストにこう締めくくりました。

「犬はあなたの心のバランスを保ってくれます。どんな時でも、です。」

犬の困った行動について今まで見てきたし、犬を訓練すれば解決すると
思っていましたが、実はそうではないらしいですね。
常に飼い主の行動や精神状態に左右されている、そんな印象を受けます。

今回、ポールは自分が犬と暮らすにあたり、どんな犬種がいいか
どういう理想かをきちんと思い描き、わざわざアルゼンチンまで赴く
意気込みは感心しました。

一方、ケリーは犬以外に何か精神的に危ない雰囲気が見ていて感じました。

結果、ポールが出かけた後のディエゴの様子は彼女と似ていて、
同じ精神を共有しているかのように見受けられます。

後半、彼女は自分の不安定さに向き合い、努力していました。
そのせいか、ディエゴもかなり落ち着いて散歩中もほかの犬がいても無視さえ
するようになっていたのには驚きです。
無駄吠えも彼女の安定さのおかげで全くなかったのも同様に、です。

目からウロコが落ちるとはまさにこのこと、でした。

すべての犬に共通してやればこれで大丈夫、とまではさすがに行きませんが、
自分の気持ちをコントロールしつつ対応してみる、のは
速実践可能だと思うので、試してみるのもいいかも。
ただし、根気も大事ですよね。

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